西武が6点差をひっくり返し、開幕カードを勝ち越した。

先発渡辺が3回までに6点を失ったが、4回からはリリーフ陣でつなぎ、追加点を与えなかった。5回から追い上げ開始。まず、栗山の適時打で1点。6回には山川の2号2ランなどで4点を奪い、1点差に詰め寄った。最後は8回、森が逆転の2点適時二塁打を放った。

【ニッカン式スコア】27日の西武-オリックス戦詳細スコア

前日に続くお立ち台となった山川穂高内野手(30)は「もう、超うれしいです」と笑顔。6点ビハインドの5回先頭で、チーム初安打となる左前打を放った。直前の円陣で平石打撃コーチが「普通にいこう」と呼び掛けたという。「6点差ありましたけど、自分の打席は自分の打席と思いました」と、点差関係なく打った。その後は、6回に左越えへ特大2ラン。8回は、左翼上空への当たりをオリックス吉田正が見失う二塁打で「こすったので全然入るとは思わなかったけど、まさか、こんなことがあるなんて」と幸運に目を丸くした。

6点差からの逆転勝ちに、辻発彦監督(63)も「興奮してます。今日の勝ち方は、今年のライオンズを象徴するような勝ち方」と、最後まで諦めずに奪った1勝をかみしめていた。