阪神が屈辱の開幕8連敗を喫し、球団ワーストを更新し、セ・リーグワースト記録に並んだ。79年にヤクルトが開幕から引き分けを挟み8連敗しており、43年ぶりに並んだ。球界最長は55年トンボ、79年西武の12連敗。

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パワーの前に屈した。今季8試合目で初めて初回先制に成功した直後。先発小川一平投手(24)が、巨人坂本に無死一塁から同点2ランを浴びた。2回には丸、3回にはポランコがソロアーチ。チームは2試合で計6被弾と巨人打線を止められない。小川は「先発投手としての役割を果たすことができず悔しい」とうつむいた。

2点ビハインドの9回にはあと1歩まで迫った。制球に苦しむ巨人ドラフト1位大勢から、先頭の代打メル・ロハス・ジュニア外野手(31)、1番近本が四球で出塁。無死一、二塁で初回にバントを決められなかった中野拓夢内野手(25)が犠打を決め、1死二、三塁と同点機を作った。

ここで3番糸井嘉男外野手(40)が中前適時打を放ち1点差。さらに1死二、三塁で4番佐藤輝明内野手(23)が打席へ。力ない遊直に倒れると、三塁走者近本が飛び出しており、帰塁できずダブルプレー。まさかの形で試合が終わった。

これで首位巨人とのゲーム差は7。阪神がこれまで優勝した年の最大ゲーム差は64年の6・5差で、デッドラインを越えた。開幕7連敗以上したチームはこれまで優勝どころか、Aクラス入りすらない。虎が泥沼から抜け出せない。