ヤクルト5年目の松本直樹捕手(28)が、3年ぶりとなる今季1号2ランを放った。

「8番捕手」で今季2度目のスタメンマスク。2回2死一塁で、中日福谷のカットボールを左翼席へ運んだ。

プロ1号の19年以来となる2本目が決勝打となった。初めてのお立ち台は“かみ気味”で言葉を紡ぎ「目立ちたくないので難しかったです」と、初々しく照れ笑いを浮かべた。

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守備では先発高梨を好リードし、コンビで今季2戦2勝。「強いまっすぐがいいボールですし、そこから変化球も投げられるので、強いまっすぐなげこんでいくことが高梨さんの良さ」と、直球主体に変化球を織り交ぜ、1失点にとどめた。石山への継投に入った7回、2死満塁とすると左腕・田口に交代。ここでも冷静にリードし「前の打席でチャンスで凡退しているバッターだったので、この打席積極的くるから初球から勝負だなと思ってリードしました」と、岡林を1球で一ゴロに仕留め乗り切った。

今春は2軍キャンプスタートもチャンスをうかがっていた。「強く振るっていうことはファームでも口酸っぱくいわれていた。1軍に呼んでもらったら、自分の良さを頑張って出そうと思ってやっていました」。中村がけがで戦列を離れると、開幕1軍に抜てきされた。古賀、内山壮らとともにしのぎを削る。高津監督も「松本がまさかのね。これは書いていいですよ(笑い)。(ベンチは)みんなびっくりしてました。当たれば飛ぶタイプなんで、ホームランは想像してなかったですけど」と笑顔だった。

同期入団の村上も「松ちゃん!」と大喜び。松本直は「みんなだいたい松ちゃんです、年下も。僕はいいかなと思います」と癒やし系の女房役。チームを2試合ぶりの勝利で、勝率5割復帰に導いた。

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