中日で、阪神のスタメンに捕手登録の5選手が名を連ねた。

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栄枝裕貴(23)が本職の捕手につき、藤田健斗(20)が一塁、片山雄哉(27)が三塁、長坂拳弥(27)が左翼、中川勇斗(18)が指名打者に入った。故障者などでこの日出場できる野手は9人だけだったが、全員が無事にフル出場した。試合には大敗した。

左翼の長坂は6回1死満塁で、タッチアップを焦って飛球を落球。適時失策となった。ほかの捕手陣には目立ったミスはなかった。一塁守備が「ほぼ初めて」と話した藤田は、ワンバウンドの送球を2つ処理し、9回には痛烈なゴロを捕手らしく体で止めてアウトにした。

平田勝男2軍監督の一問一答は以下の通り。

-野手9人が全員出場する事態に

「大変じゃないよ。これを大変と言ったら我々の仕事がなくなる。チャンスやんか。全員が出られるんだもん。こんなありがたいことないよ。最後の藤田のプレー見た? 1球に対する姿勢。こういうところよ。長坂は不慣れなところでしょうがないとして。怠慢でエラーしてるわけじゃない。9人だから負けても仕方ないという気持ちは持っちゃいけないのよ」

-1軍がコロナで大変に

「投手もおらんがな。3人、あっち(名古屋)に行っちゃって」

-野手で1軍に上がる選手は

「どうやって上げんの。捕手が5人出てるのにさ。まあ、しかし小野寺は素晴らしい。あの守備といいね。1軍に最短の10日で上がるんだというね(姿勢が見える)」

-ピンチはチャンス

「そうやん。試合ができている。捕手だけでなく違うポジションを守れるのなら、彼らも上に行ったときに有利になる。なんでもプラスに考えないと。試合に出て、打席に立って、勝つことが選手たちの経験になる」