朗希、奥川に続け! ソフトバンクが、2年目右腕の田上奏大投手(19)を「中10日」をベースとしたゆとりのあるローテーションで育成していく。15日、ペイペイドームでの投手練習を見守った森山良二投手コーチ(58)は「10日くらい空けて、次の先発に行ってもらおうと思っています」と今後のプランを明かした。

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田上は12日のロッテ戦でプロ初登板初先発し、白星は付かなかったが6回途中無失点のデビューを飾った。翌13日に出場選手登録を抹消されたが、この日も投手練習に参加。最短で登録できる23日日本ハム戦(札幌ドーム)以降の次回登板に向けて、1軍に同行しながら調整を続けている。

森山コーチは、高校3年で投手に転向した田上のキャリアも考慮。「彼もまだ投手としての経験も多くない。体も大きくなって、体力的な方はついてきているとは思いますけど、けがや故障が怖いのでね。そこはしっかり考えてやらないといけないのかなと思っています」と、登板間隔を空ける狙いを説明した。

昨季は、ともにプロ2年目だったロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川が主に中10日の登板間隔で頭角を現し、今では両チームの中心的な存在に成長している。森山コーチは「そのようになってくれるようにね。そのくらいの素材だと思っているので。順調には育っていくのかなと思います」と、今季高卒2年目の田上を若き球界のエースたちに重ね、大きな飛躍を期待した。【山本大地】

◆昨季のロッテ佐々木朗、ヤクルト奥川 ロッテ佐々木朗は5月16日の西武戦で1軍デビュー。中10日の同27日阪神戦でプロ初勝利を挙げた。その後もシーズン終盤までは10日以上の間隔を空けて登板し、11試合で3勝2敗の成績。今季は完全試合を達成するまでに成長した。ヤクルト奥川は開幕カードの3月28日阪神戦に登板。その後も前半は中10日以上でローテーションを回り、終盤に最長中9日での登板があった。シーズンは18試合で9勝4敗。巨人とのクライマックスシリーズでは完封勝利を挙げた。