日体大が19年春以来、3年ぶりに東海大から勝ち点を獲得した。14安打と打線がつながり、大量8点を挙げた。

今秋ドラフト上位候補の二刀流、最速150キロ左腕の矢沢宏太投手(4年=藤嶺藤沢)は「3番投手」で先発出場。7回を2安打7奪三振1失点に抑えた。この日最速145キロの直球に縦、横のスライダー、チェンジアップなど変化球を自在に操った。10日の試合中に出来た左手指先のマメもきれいになくなり「スピード自体はそんなに出なかったんですけど、テンポよくコースを突く投球が出来たかなと思います」と振り返った。

打っても4打数2安打1盗塁。「当たりは良くなかったですが」と笑ったが、中前打と二塁内野安打を放ちチャンスメーク。降板後は右翼の守備に就き、2つの飛球をキャッチ。「投手」「3番」「右翼」の3つの役割をこなした。

以下、矢沢に対する両監督のコメント。

▽日体大・古城隆利監督「前回はボールが多く、苦しんでいました。そこが今日は改善されていたと思います」

▽東海大・井尻陽久監督「完敗でしたね。今日の矢沢は良かった。前回より球質が力強かった」