G倒ローテだ!! 広島遠藤淳志投手(23)が19日、21日巨人戦(東京ドーム)先発に向けてマツダスタジアムで調整した。前週2連戦が続き、同じく登板がなかった玉村と登板日を入れ替える形となった。巨人戦登板は2年ぶりも、20年は2完投勝利と好相性を評価された。19日からの首位攻防は昨季から巨人戦5勝の九里、昨季から同戦の防御率0点台の床田に、遠藤が続く。Gキラー投手をぶつけて、首位固めを狙う。

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待ちわびたマウンドは、首位攻防3戦目だ。遠藤はマツダスタジアムの外野フェンス際を走り込み、汗を拭いながら3日後の先発を見据えた。「勝った次の試合が大事。次の試合も気を引き締めて、勝ってチームにいい雰囲気、いい流れを持って行けたらと思います」。16日中日戦でブルペン待機も登板機会はなく、今季初勝利を挙げた10日阪神戦から中10日。週末日曜日から週中木曜日となった登板日変更は、首脳陣の期待の表れだ。

首位に立つ広島と2位巨人とのゲーム差は、ゼロ。まだシーズン序盤とはいえ、難敵をたたいておきたいところだ。前週2連戦が続いたことで、登板がなかった右腕と玉村の登板日を入れ替えた。初戦は昨季から5勝2敗、防御率2・28の九里。2戦目は昨季から巨人戦4試合1勝1敗ながら、防御率0・90の床田が続く。そして3戦目は遠藤。右、左、右のジグザグローテとなり、各カードに左腕を起用できるメリットもある。それ以上に首脳陣が期待するのは、遠藤の巨人との好相性だろう。

巨人とは、交流戦まで隔週で週頭に対戦が続く。遠藤は巨人とは2年ぶりの対戦も、20年はプロ初を含む2完投勝利を挙げた。2勝2敗、防御率3・57と、残した数字も悪くない。「今年初めてですし、昨年も投げていないので、そういったもの(好相性)はないと思っている。全力でぶつかるだけ」。好投したこれまでの2試合同様、攻撃的な投球を貫く。

週末のDeNA3連戦は大瀬良、森下、玉村の並びが予想される。ただ、両右腕を無理なく中6日で回し、玉村をカード頭の22日に回すことも可能。巨人3連戦同様に、玉村をカード中日に置いて両カードをジグザグローテにすることもできる。高橋投手コーチは「いろいろ考えた上で、答えは週末に」と煙に巻いた。先発投手陣の防御率は、リーグトップの防御率2・63。好スタートを支えるローテーションを再編し、再加速を狙う。【前原淳】