ソフトバンク藤本博史監督(58)が掲げてきた「泥臭い」攻撃で、難攻不落の男を攻略した。シーズン18連勝中のオリックス山本に土を付け「3連戦の頭を取ったのも大きいし、山本から取ったのも大きい。また明日から乗っていけると思います」と満足そうにうなずいた。

0-0の6回1死で、1番三森が右前打。2番牧原大が中前打を放ち、一、三塁と好機を広げた。続く中村晃の遊ゴロが相手のミスを誘い、1点を先制。さらにグラシアルの遊ゴロでも相手に失策が出て、この回2点目を加えた。適時打は出なかったが、つなぐ野球で貴重な得点をもぎ取り、藤本監督は「ああいう泥臭い1点が大事」と選手たちをねぎらった。

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山本に対し、昨年のソフトバンクは7戦で1勝6敗。7月からは5連敗し、連敗中は41イニングで3点、防御率0・66と抑え込まれていた。それだけに藤本監督は「何かしないとね。いつもと同じようなことをやっても一緒なんで。当たるか当たらないかわからないけど、調子のいい打者を(上から)並べます」と三森に続いて、最近は中軸を打つことが多かった牧原大を2番に起用。この2人が、山本攻略に直結する2点のホームを踏んだ。打線が的中し、ワンチャンスをものにした。【山本大地】