3年目の川野涼多内野手(20)は必死だった。「気がついたらヘッドスライディングをしていた」。泥臭くプロ初安打をマークした。

5回1死の第2打席。右打席の川野は「結果はともかく、とにかく3球振ろうと思って打席に入りました」。5球目のチェンジアップをひっかけた。ただ打球は三遊間の深いところへ。ショート紅林に捕られたが、一塁に激走。ヘッドスライディングでセーフをもぎ取った。一塁ベース上。土が染み付いたユニホームで、手をポンとたたいた。ファンからも祝福の拍手が送られた。

九州学院(熊本)から19年ドラフト4位で入団した両打ちの内野手。足と守備が武器。この日は「8番三塁」でプロ初スタメンだった。「(打った)球種は覚えていません。一生懸命走ろうと必死でした。初ヒット、打てて良かったです」と振り返った。

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