阪神が「伝統の一戦」で宿敵巨人に逆転勝利し、今季初の5連勝を飾った。3カード連続勝ち越しで9勝20敗1分けとなり、勝率は3割1分まで上昇。今季初めて勝率が3割を突破した。今季は9勝中4勝を首位巨人から挙げている。

2-2で同点の7回。巨人2番手今村の3四球などで2死満塁とすると、1番近本光司外野手(27)も冷静に見極め、押し出し四球で1点をもぎ取った。

さらに2死満塁で、フルカウントから2番中野拓夢内野手(25)が中前へ2点適時打。代わってマウンドに上がった3番手畠に対しても、大山が押し出し四球、糸井が2点適時打を浴びせ6点差。相手投手の乱調にも乗じ、今季1イニング最多となる6点をわずか2安打で奪った。

2番手で登板し、6回裏を無失点に抑えた渡辺雄大投手(30)が、プロ5年目で初勝利。ソフトバンクを戦力外となり、今季から阪神に育成入団。開幕前に支配下登録を勝ち取った苦労人が勝利をたぐり寄せた。

デーゲームでの勝利は16日の巨人戦(甲子園)以来、今季2度目。開幕から苦しんできた虎が、流れに乗ってきた。

【写真たっぷり詳細ライブ】阪神今季初5連勝なるか 30日の巨人-阪神戦