昨年「M-1グランプリ2021」で最年長チャンピオンに輝いたお笑いコンビ「錦鯉」が、ファーストピッチに登場した。

ボケ担当で札幌出身の長谷川雅紀は、新庄剛志監督と同じ50歳。背番号50のユニホームを身にまとい「これは僕のホクロの数ですね」とひとボケかますと、相方の渡辺隆(44)が「素直に年齢って言え」と突っ込み、つかみはOK。2万184人の観衆をわかせ、マウンドに向かった。

「こ~んに~ちは~」と雄たけびを上げた後、ゆっくり振りかぶり左足を上げ、捕手を務めた渡辺へ、山なりながらノーバウンド投球。ボールは外角高めのボール球となったが、キャッチした渡辺は「届くと思わなかった。すばらしい」と絶賛した。大役を終えた長谷川は「“こんにちは投法”。まねしてもらいたいな」と話し、最後は新庄監督と3人並んでボーズを取り“共演”も果たした。

長谷川にとっては初のファーストピッチ。「マウンドに立つのも2万人の前に立つのも初めてだった」と言う。最初は「こ~んに~ちは~」と両手を突き出し、砲丸投げのようにボールを投げる作戦だったが「それでは届かないことが分かった」。一緒に練習した元日本ハム投手で同じ50歳の岩本勉氏の助言で、1回「こ~んに~ちは~」と叫んでから投げる方法に変更。渡辺から「足上げた後、1回地面に足がついてたからボークじゃないか」と突っ込まれた長谷川だったが「ぎりぎりセーフ」と主張。すぐに「ボークだよ。聞けって」と一蹴されていた。

長谷川は、来年開業する日本ハムの新球場と同じ北広島市にある北広島西高に通っていた。「ビッグボスも同年代で親近感がわいた。投げる前も“思い切ってやっちゃって”と言われ気持ちが楽になった。北広島の新球場で来年もう1回やりたい。次は“こんにちは投法第2弾”で。楽しみです」と笑顔。新庄監督、長谷川、岩本氏と立て続けにキャラクターの濃い50歳と接した渡辺は「北海道って元気な50歳が多い。ちょっと距離を置きたい」と苦笑いだった。

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