守護神撃ちで首位キープ!! ヤクルトが巨人を逆転で破ってカード3連勝を決めた。1点を追う9回1死一、二塁、途中出場の山崎晃大朗外野手(28)が、今季セーブがかかった場面で失敗のなかった巨人大勢投手(22)の初球を捉え、決勝の2点適時二塁打。1点ビハインドの8回を3者凡退に抑えた木沢尚文投手(24)がプロ初勝利を挙げた。巨人は今季2度目の同一カード3連敗で3位に転落した。

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ヤクルトらしい粘り強さでルーキー守護神を攻略した。1点を追う9回1死から代打中村が二塁打でチャンスメークすると、1番塩見が内野安打で続いた。打席には7回に青木の代走から出場の山崎。相手の最大の武器を狙っていた。

山崎 真っすぐが強いと分かっていたので。なんとかその真っすぐをやっつけないと打てないと思ったので。積極的に仕掛けることができました。 初球の155キロ直球を迷わず捉え左越え決勝二塁打。盛り上がるベンチにガッツポーズで応えた。 開幕直前に新型コロナ陽性判定を受けて出遅れたが、4月7日に1軍登録されてからは持ち味の守備走塁に加え、打撃でも随所で存在感を発揮。「(濃厚接触疑いとなった)川端さんとか塩見とかの調整が遅れてしまって迷惑をかけたこともあるんで。やっぱり悔しい、申し訳ない気持ちもあった。なんとかチームに貢献できればなと思ってるので、このまま頑張りたい」と言葉に力を込めた。

前日までの2試合は村上に満塁弾が飛び出し、序盤で流れを引き寄せた。この日は一時、逆転を許すなどロースコアの接戦をものにし、高津監督も「バッテリーも含め、打線もつながりということはすごく意識してやっている。今日に関しては、よく出来たかな」と評価した。10日からは1日以来となる神宮に戻り中日との3連戦。「まだまだ5月なのでこれからだと思うが、キープしていくところ、修正していくところ、上げていかなければいけないところ。しっかり明確にして取り組んでいきたい」と引き締めた。【鈴木正章】

 

▼ヤクルトが東京ドームでの巨人戦3連戦に3連勝したのは、97年以来25年ぶり。過去は92年5月1~3日、同7月24~26日、97年6月3~5日、同9月13~15日の4度あり、いずれも野村監督で優勝した年にマークしている。

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