負けない楽天の快進撃が止まらない。延長10回、4番島内宏明外野手(32)が右翼席へ2号決勝ソロを放ち、球団初の10連勝を決めた。

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投打の軸たちの安定感が、楽天の10連勝を支えている。好調の要因は何か-。攻守両面から、戦いぶりをひもといていく。

◆攻撃面

3番浅村が絶好調。引き分けを含めた直近11戦で12安打、3本塁打、9打点。勝負強さを発揮している。チャンスメークに大きく貢献しているのが日本ハムから加入した1番西川。11戦10安打に11四死球と高い出塁率を誇る。リーグ2位の8盗塁の俊足で相手投手に重圧をかけ、2本塁打9打点とバットでも貢献。下位から上位打線につなげれば、得点のチャンスが増す。

◆守備面

11戦中7試合で、先発投手が6回以上3失点以内のクオリティースタートを達成した。リリーフ陣は守護神松井裕が防御率1.15。ブセニッツは0.93、宋は1.13。弓削も8試合連続で無失点。安楽は3勝を挙げ、今季はいまだに逆転負けがない。先発が試合をつくり、救援陣がリードを守る。防御率はリーグ2位で、78失点は12球団最少。守備も12球団最少の5失策と堅い。

石井GM兼監督は「ピッチャーが最少失点で抑えていけば、バッターも何とかできるって思える。大量失点とかしてないところが、チームが前を向いて戦えるところかな」と分析。投打がかみ合った状態が、相乗効果を生んでいる。【楽天担当=湯本勝大】

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