首位の東洋大が3連勝を収め、21年春以来の1部復帰へ大きく前進した。

1番から4番までの4人で7安打6得点。3試合連続の2ケタ安打となる12安打を放ち、強打で圧倒した。杉本泰彦監督(62)は「飛距離、打球の速さ、打球の音が良くなってきていると思います」と、3つのポイントを挙げた。

最近3試合の合計は44安打27得点。爆発力を誇る打線を支えているのは、同僚のドラフト候補たちだという。

練習では最速156キロ右腕・羽田野温生投手(4年=汎愛)、最速154キロ左腕・細野晴希投手(3年=東亜学園)などがブルペン入りする際、野手が打席に入ってスピードを体感しているという。

杉本監督は「ウチの投手陣より速い投手はあまりいないと思います。そういったことがバッターのプラスになっているんじゃないかなと思います」と、分析した。

先発した来秋ドラフト候補の細野は、1回途中3失点で降板。この日は150キロを2度計測したものの、5四球と制球に苦しんだ。

10日と12日に2度の先発登板(計17イニング258球)。その疲れが残っていた。杉本監督は「投げ方を見て『今日はアカんな』と。体が張っているんだと思います」と、序盤での継投を決断した。

続けて「調整の仕方を今回初めて変えたんです。(体が)張っているので、昨日もキャッチボールで調整して。今回はいい意味で『こうなってしまうんだ』という体験が出来たので、良かったんじゃないかと思います」と、経験を糧にすることを望んだ。