ソフトバンク柳田悠岐外野手(33)がチーム最年長和田の今季初勝利をアシストする豪快な先制2ランを左中間スタンドに運んだ。

「良かったです。(和田の白星に)貢献できて。あまり振ってないけど、芯に当たってくれたので」。均衡を破る1発は4回に飛び出した。右前打の今宮を一塁に置いての初球。外角へ逃げる134キロのスライダーを逃さなかった。先輩左腕は6回2死まで無安打無失点投球。左胸にキャプテンマークを付けた主砲が、最高のスイングで先制点をプレゼントした。

打席でひらめいた。同じ左打者である日本ハム宇佐見の打撃フォームがなぜか思い浮かんだ。「あまり深い意味はないけど(打撃が)スムーズなんで」。強振せずとも、きっちりコンタクトすれば打球はフィールドを越える。先制の7号アーチは今季自身最長の6試合連続打点ともなった。スタンドには3人の子どもも応援に駆けつけた。「父の日」には1カ月ほど早いが「(子どもたちに)いいものを見せられて良かった。最高の結果が出たので」と、パパの顔になった。

交流戦に向け前日(21日)から右翼の守備にも就いた。「(交流戦は)去年はあまり勝てなかったので、今年は勝てるようにやりたい」。この男が「攻守」に存在感を見せつければ、3年ぶりの「交流戦制覇」へ視界もグッと広がる。

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