阪神が楽天田中将を崩して、投手戦を制した。2年越しの交流戦7連勝で球団最長記録を更新した。

昨年は6月8日の日本ハム戦から同13日楽天戦まで6連勝で終えていたが今年も白星を継続。好発進した。両軍無得点の6回2死二塁で大山が中前に先制タイムリーを放った。その直前、大山は左翼守備で気迫満点の好守備をみせた。2死一塁で左翼ポール際への飛球をジャンプ捕球し、そのままフェンスに激突。白球を手放さなかった。主力の攻守での好プレーが生きた。

先発西勇は走者を出しながらも粘った。6回まで無失点。1点リードの7回無死一、二塁のピンチを招くとベンチは継投に入った。渡辺、アルカンタラとつないで、窮地を脱した。田中将は6回1失点で降板し、リードを保ったまま終盤をしのいだ。西勇は今季3勝目。田中将からは07年6月20日以来、15年ぶりに甲子園で白星を挙げた。借金12を背負い、最下位で交流戦に入ったが、まずはパ・リーグの首位相手に幸先のいいスタートを切った。

◆阪神対田中将大、甲子園対決VTR

▼07年6月20日(5○0) 甲子園で初対決。金本が先制打を放つなど優位に試合を進め、田中将は5回3失点で降板。阪神は新人上園が6回無失点の好投でプロ初勝利を挙げた。

▼10年5月16日(3●7) 田中将が7回3失点、10奪三振の力投で5勝目をマーク。阪神は先発スタンリッジが4回5失点KO。ブラゼルの14号ソロなどで追い上げたが及ばなかった。

▼13年5月28日(4●7) 阪神は3回に鳥谷、マートンの連続適時打で先制。開幕から7連勝中の田中将は6回2失点で降板し勝敗はつかず無敗を継続、同年24勝無敗につなげた。試合は1点リードの9回に抑えの久保が3失点するなど4点を奪われ逆転負けした。(甲子園以外では楽天の本拠地での対戦が6度あり、阪神の2勝4敗)

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