巨人のエース菅野智之(32)が適時打を許さずに、4敗目を喫した。5回まで毎回、先頭打者に出塁を許すなど6回7安打3失点で降板。交流戦初カードで3連勝を狙ったオリックスに2-3で敗戦した。

苦しいマウンドだった。1回1死二、三塁でオリックスの4番中川圭に6連続ファウルで粘られ、マウンド上で苦笑いを浮かべた。結局1人に12球を投じ、犠飛を打たれ先制を許す。1回だけで30球を投げさせられた。

我慢は続いた。3回には先頭福田を死球で出すと、続く宗に四球。犠打で1死二、三塁にされ、中川圭の二ゴロの間に追加点を許した。無安打で1点を献上した形だ。

苦しい投球でも粘り続けたエース。桑田投手チーフコーチも「シーズン中ずっと調子が良いということはない。こういう調子が悪いときにいかに粘れるかがすごく大事。今日の菅野は試合をつくり非常に頑張った」と一定の評価を示した。自身の現役中も例に挙げ「年間5、6試合はそういう試合があった」と投手の難しさを語った。

ここまで5勝を挙げ、勝利数リーグトップタイで臨んだ一戦。昨年は未勝利(2敗)だった交流戦だが、次戦に向け「コンディションを整えて次の登板に向けて頑張ります」と前を向いた。【三須一紀】

◆菅野の昨季交流戦 度重なるコンディション不良に苦しんだ昨季は、右肘の違和感での離脱と重なり、交流戦の登板は2試合に終わった。約1カ月ぶりの登板となった6月6日の日本ハム戦(東京ドーム)は5回2失点、同13日のロッテ戦(ZOZOマリン)では3回途中4失点で2戦2敗。東京五輪に出場する侍ジャパンのメンバー入りが発表された同16日に、再調整のため出場選手登録を抹消された。その後、7月3日に侍ジャパンの辞退が発表された。

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