有言実行で存在を示した。来日初登板初先発の巨人マット・アンドリース投手が6回6安打無失点と試合をつくった。

前日、クオリティースタート(先発6回以上、自責3以下)を目標に設定。4回まで毎回、三塁走者を許す苦しい立ち上がりも切り抜けた。

初回、ソフトバンク先頭の三森にいきなり右翼線への二塁打を許す。犠打の後、1死三塁で迎えた3番柳田、4番グラシアルを連続三振で切り抜けた。

中でも柳田は、低めに制球したカーブとチェンジアップで3打席連続の空振り三振に打ち取る。相手の3~6番に1安打も許さず「初めての登板で緊張した。6回を投げ切れてホッとしている。東京ドームのマウンドで投げられて最高の気分だ」と笑顔を見せた。

夫人の出産のため4月に米国へ一時帰国した影響で、1軍昇格に時間を要した。それでも大谷とエンゼルスで同僚だった経験もある、メジャー通算217試合登板の実績を武器に粘投。巨人に新たな先発オプションが加わった。