ロッテが5月最終戦に敗れ、月間11勝15敗の成績で終えた。

先発の石川歩投手(34)が初回、ヤクルト山田に先制ソロを浴び、打線は最後までその1点に追いつくことができなかった。

井口資仁監督(47)は「1回アウトになってもどんどん進められたらいいんですけど、なかなか凡打の内容が悪かったですね」と険しい表情。4回は2安打を打ちながら、中村奨、レアード、安田がポップフライでチャンスをつぶした。試合前には「球数を放らそう」と対策を練って臨んだ。しかしヤクルト・サイスニードに7回までかわされ、99球でまとめられた。

6回、7回は四球で出た走者を、後続が生かせなかった。得点力不足に悩む中で、昨季との大きな違いが四球の少なさだ。52試合終了時点で、今季はここまで139個。昨季は同時点で218四球を選んでおり、36%減となっている。

安打数も前年比14%減で、相手バッテリーや守備陣に与えるプレッシャーも減っている。今季レギュラーとして名を連ねる高部、エチェバリアは積極的に振るタイプで、果敢さが好結果につながることも多いだけに難しい。井口監督も「今、そういうメンバーが多いのでなかなか取れていないところはあるのかなと思います」としながら、波に乗れないのも苦しい現状だ。【金子真仁】