満員御礼弾ヤ!! ヤクルト村上宗隆内野手(22)がリーグトップタイとなる逆転16号2ランを放ち、交流戦単独首位再浮上と、7カード連続の勝ち越しに導いた。

1点を追う6回1死三塁、西武本田から右中間席へ。5月29日楽天戦(楽天生命パーク)以来、5試合ぶりの1発で、3シーズンぶりの満員御礼となった本拠地神宮を沸かせた。

今季チームの粘り強さを象徴する逆転弾だ。6回、先頭の塩見が三塁打でチャンスメーク。ここで前カードのロッテ戦で3試合連続本塁打を放った山田は三ゴロに倒れたが、主砲は「僕も打てない時にいろんな方にカバーしてもらっているので。何とか今日は僕がカバーしようという強い気持ちを持って打席に入りました」。相手は前日3日に三振を喫した本田だったが「イメージは出来ていた」とカウント0-2からの4球目、高め144キロ直球を強振して右中間へ。今季最多2万9538人の歓声とため息が交錯する中で生還すると「カバーできて良かったです」と喜んだ。

ここ4試合は8打数無安打で、3敬遠を含む7四球。勝負してもらえない場面も多いが「避けられるというよりは、なかなか1発で捉えきれないところがあった」と冷静に自分と向き合う。この日は5回の先頭で反撃の口火を切る右前打もマークしており「1打席目から『あ、こういう感覚』というのはありました。それが結果として出てくれたので自信になった」。復調の兆しをつかんだ主砲が、好調燕軍団をさらに加速させる。【鈴木正章】

○…高橋奎二投手は5回2安打2失点で勝敗なしに終わった。8四球で110球を要した内容に「球数も多く守備からリズムをつくることが出来なかった」と反省した。高津監督も「110球2安打なんだよね。(響きは)すごいかっこいいけどね。5回だったね」と苦笑い。「反省するところは多いでしょうね。メンタル、スキル、まだまだこれからだと思います」と奮起を求めた。

▽ヤクルト中村(5回無死一、三塁から中前適時打) ランナーをかえすこと、それだけを考えて食らいついていきました。

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