JR東日本東北(宮城・仙台市)と七十七銀行(仙台市)の仙台市対決は、13-3の8回コールドで昨年8強のJR東日本東北に軍配。3投手をリードした薗部優也捕手(30=東日本国際大)が3打席連続適時打を放ち、攻守に貢献した。

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劇的な幕切れだった。JR東日本東北が6-3で迎えた8回裏に一挙6安打7得点のビッグイニング。4人連続の適時打で11-3、最後は鈴木聖歩外野手(25=桐蔭横浜大)の右越え2点本塁打でコールド勝ち。第2代表決定戦進出を決めた。猛攻の一翼を担った薗部は「今年に入って大きくバッティングを変えたのですが、しっくりこなかったので予選に入る前に基本に返りました」。身に染みついた基本が3打席連続適時打につながった。

投げては、5回2死満塁のピンチに登板したルーキー津高弘樹投手(22=日大)が好投。マウンド上で薗部が伝えた「自信のある球で攻めよう。追い込んでからは低めに投げてこい。止めてやるから」という言葉通り、相手4番・中井隆盛内野手(31=日大)を2ボール2ストライクに追い込んで迎えた5球目、低めのスライダーで三振に切って取った。ピンチを脱したルーキーに、薗部は「ナイスピッチング。よくやった!」と声をかけ、笑顔で手を合わせた。新人をベテランがどっしりと支えた。

今日10日の第2代表決定戦は、第1代表決定戦に敗れた日本製紙石巻と対戦する。扇の要が、投手と打線を盛り上げて2年連続の本大会出場を勝ち取る。