ソフトバンクの3年目左腕、大関友久投手(24)が、左のエース候補としての自覚を語った。日刊スポーツの企画「もっと! もっと! もっと! しゃべりタカ」に登場。今季は先発ローテーションに定着し、すでに4勝。防御率も2・47と安定している。主に女房役を務めてきた渡辺陸捕手(21)とは、千賀-甲斐に続く育成出身バッテリーだ。近い将来は2人で世代交代をけん引する決意を明かした。【取材=只松憲】

-ここまで4勝3敗で防御率2.47。森山投手コーチは「左のエース」と

大関 試合を壊さずに投げられていることが多いので、そこはいいかなと思います。ただ、もったいない点の取られ方でチームが負けてしまった試合もあるので、そこをなんとか改善していきたいです。

-渡辺とバッテリーを組むことが多かった。「千賀-甲斐」に続く育成出身のコンビ

大関 育成出身ということに強いこだわりはないですが、やはり若い選手が出てくるとチームはどんどん強くなっていくと思います。ずっと先輩方に頼りきりだと、必ず苦しくなる時が来る。僕は若手として(渡辺)陸と先陣を切っていきたいと思っています。

-渡辺はどんな捕手か

大関 基本的には僕が引っ張っています。でも陸は「あ、はいはい。そういうことですね」という感じで、僕の意図をくみ取ってくれるのが早い。試合中、僕は思いついたことを雑に言うことが多いんですけど、陸はすぐに分かってくれる。彼にはそういう力がありますね。

-規定投球回に乗るなど安定した投球を続けている。好調の要因は

大関 プロに入ってコツコツやってきたことが少しずつ形になってるのかなと。特に投球フォームで迷わなくなったので、バッターとの勝負に集中できているというのはあります。

-以前は迷いながらマウンドに上がっていた

大関 いろいろ考え込んでしまっていました。どうしても「もっと、もっと」と求めてしまうことをマウンドでやってしまっていた。それは勝負の上ではプラスに働かない。今は「自分はこれでいく」っていうのが決まっている状態なので、勝負に集中できて試合もつくれているかなと思います。

-花が咲き始めた

大関 いやいや、まだ咲いてないです(笑い)。これからですよ。

-今季から本格的に先発挑戦したきっかけは

大関 去年ファームで先発をやり始めて、その時は藤本監督が2軍監督をされていた。そして去年の秋のキャンプの時に「来年は先発の方がいいと思ってるから」と言われました。僕も先発がしたいという気持ちだったので、秋から先発をやるつもりで練習してました。

-なぜ先発にこだわったのか

大関 僕はタイプ的に先発の方が得意なのかなと思ったんです。自分が主導でゲームメークする方がいい。中継ぎは流れに乗ったり、1イニングで出し切る投球ですけど、それは僕にとって難しいなと。どっちが得意かを考えた時に、長いイニングを投げる方が適性がある。そういう気がしました。

-今後の目標は

大関 勝ちを重ねたいという思いはもちろんありますが、「○勝する」と目標を立てるのはあまり好きじゃないです。そこはあまり考えずに、どれだけいいピッチングができるかに集中していきたいです!

◆大関友久(おおぜき・ともひさ)1997年(平9)12月14日、茨城県土浦市生まれ。小学1年時に都和南野球スポーツ少年団で野球を始める。都和中時代は硬式の常総ボーイズでプレー。土浦湖北高では1年秋からエースで2年夏は県8強。3年夏は3回戦で敗退した。仙台大を経て、19年育成ドラフト2位でソフトバンク入り。21年5月に支配下登録された。家族は両親、祖母、姉2人、兄。趣味はゲーム。好きな女性のタイプは「明るい人」。185センチ、94キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸は1100万円。

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