4試合連続で先発マスクを被っている巨人3年目の山瀬慎之助捕手(21)が、貴重な敗戦経験を糧にリーグ戦再開へと向かう。川崎市のジャイアンツ球場で行われた1軍の全体練習後、取材に応じた。

12日楽天戦の2回、一挙に9失点した経験が強烈だった。

楽天辰己に1イニング2本塁打を許した場面について「1、2戦目だったらインコースに行けていたところが、3戦目にホームランを打たれた。そこから自分の中で全てにおいて自信がなくなった。1、2戦目と同じように行かないのではという不安な気持ちになった」と振り返った。

先発マスクを被った西武戦からの4連戦、配球のことで頭がいっぱいになった。「スタメンと聞いたときからずっと映像を見ていた。緊張すると僕、おなかが痛くなっちゃうんで、おなかを抱えながら、ずっと映像を見てました」。試合前の緊張で腹痛になったのは「プロに入ってから初めてです」と語った。

この経験を生かさない手はない。「失敗したことを次に生かさないと意味がない。失敗したからといって自分の色を消すのではなく、それは継続しながら反省もしつつ準備していきたい」と前を向いた。

星稜高の1学年後輩、ヤクルト内山壮真捕手(19)がここまで18試合で先発マスクを被っていることにも「後輩がヤクルトでいっぱい試合に出てる。そこが一番刺激になってます」。四方八方から押し寄せる刺激の波で、若者はさらに成長を続けていく。

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