中日根尾昂外野手(22)が15日、投手として本格的なスタートを切った。バンテリンドームで行われた全体練習は投手組でメニューを消化、ブルペンにも入った。17日のリーグ戦再開から投手登録となる予定。プロ4年目のシーズン途中で異例の転向で、立浪和義監督(52)が改めてその背景、今後の調整方法などを語った。主な一問一答は以下の通り。

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-根尾が投手になるいきさつは

立浪監督 「いろいろ見ながら判断した。本人ともいろいろ話をして、投手でやっていこうとう決断になった。いろんな見方はあるが、近いわれわれが見て、本人の意見も尊重しながら決めた結果。投手で大成していけるように、サポートをするが、そんな甘いものではないと本人にも伝えている。将来的には先発で投げられる投手になれるように、期待を込めて。本人もチャレンジしたいということなのでしっかりやっていきたい」

-投手転向のポイントは

立浪監督 「外野は出るところがあまりないということで…。本人が感じる課題があり、すぐに決めたわけではない。いろいろ本人と話をしながら、時間をかけて。逆に時間はかかってしまったが決めた結果。ファンの期待が大きな選手なので、楽しみにしてもらっていることも十分分かっている。何とか投手で成功できるように全力でやっていきたい」

-当面の起用法は

立浪監督 「まだ2試合しか投げていない。しばらくは、落合(ヘッド兼投手)コーチという経験豊富なコーチがいる。そこに預けて、上で使っていきながら、結果を見て…。下(2軍)でしっかりやらした方がいいのか。上だと、投げる展開、投げる日が決まってしまう。ファームの方ではどんどん使っていけると思うので適正を見ながら。いまは少し、教わる事が多い。終わってから判断したい。あえてこっち(1軍)に置くのはしっかり、2人の投手コーチにいろんなことを指導してもらって、試合に投げた中でファームでどんどんさせた方がいいのか、こっちでどんどん投げさせた方がいいのか判断する」

-今日は野手の練習メニューはやっていない

立浪監督 「バッティングはやらせます。将来的にも、投手になっても打席には立つ」

-日によって練習メニューは変わる?

立浪監督 「そうですね。打撃はいつでもさせるようにはしている」

-投手根尾のプランを思ったのは

立浪監督 「就任したときはそういうことを思っていない。去年の秋も何とか外野で打撃が良くなればと始まっている。キャンプで根尾の姿を見ていて、頑張ってはいたが、将来的に投手の方が大成していく可能性が高いのではと、なんとなしに思っていた。ただ野手でレギュラーを目指してやっていたわけなので。我々も責任持って決めた。本人の意見も尊重しながら決めたこと。いまはまた、将来先発投手として大成できるように応援してもらいたい」