阪神の連勝は5でストップした。4-4の8回。セットアッパー湯浅京己投手(22)がDeNA打線につかまって今季最多の3失点で、18試合ぶりの2敗目。3位は変わらず、矢野燿大監督(53)は「悔しさをバネにして」と責めなかった。21日からはゲーム差なしで4位の広島と3連戦。今季7敗1分けと苦にしているが、2位で終えた交流戦の前後でチーム状況は違う!

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「8回の男」湯浅が打ち込まれた。まさかの3失点で交代を告げられ、肩を落としベンチへ戻った。矢野監督は「中継ぎの難しさっていうか、今までいい形でずっと頑張ってきてくれている。打たれない、負けない投手はいない。悔しさを次のバネにしていけばいい」とかばった。

4月12日中日戦以来、18試合ぶりの2敗目。4年目で覚醒したセットアッパーはここまで17ホールドを挙げ、17試合連続無失点、防御率0.78を誇っていた。7回に糸原の犠飛で同点に追い付いた直後。指揮官は「湯浅のボールを投げられれば抑えられる」と、4番牧、ソロを放っていた5番宮崎と続く8回に満を持して投入した。

湯浅は牧を空振り三振も、連打で1死一、二塁。神里に高めのフォークを捉えられ、中堅フェンス直撃の2点三塁打を許した。続く嶺井は前進守備の遊ゴロに打たせたが、中野の本塁送球が間に合わず(記録は野選)、途中降板となった。

登板過多による疲労を考慮されリフレッシュ休養を与えられ、リーグ戦再開の17日に復帰して2戦目。今後もフル回転が期待されるだけに、気持ちを切り替え、やり返すしかない。

チームの連勝は5でストップ。6月は甲子園で負けなしの7連勝だったが、こちらも止まった。21日からはここまで7敗1分けと相性の悪い広島と3連戦。ただ、交流戦を12勝6敗で2位で終え、再開後最初のDeNA3連戦を2勝1敗で勝ち越し、当時とチーム状況は変わった。「経験をプラスに成長していける。そういう負けになったと思う」。矢野監督が右腕に向けた言葉はチームそのものにも向いている。【石橋隆雄】

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