DeNAネフタリ・ソト内野手(33)が、石井野手総合コーチとの特訓の成果を示した。

同点の5回無死、阪神西勇から勝ち越しの6号ソロ。6回2死一、三塁でも2点適時二塁打を放ち、3安打3打点の大暴れでチームの連敗を3で止めた。「石井コーチと信じてやっていることを結果として出せて、うれしいです」と指導に感謝した。

試合前練習では炎天下で、“師匠”の「打撃ドリル」に取り組んだ。重要なポイントは「バットを最短距離で出すこと」。ティー打撃では両足を大きく開きながら低めの球を打って、下半身に刺激を入れ、高めの球も交ぜながらバットの軌道を確認した。左小脳梗塞で一時チームを離れ、16試合ぶりにベンチ入りした石井コーチに結果と勝利で恩返しした。

4月までに4本のアーチを放ったが、5月は本塁打がなく、不振に陥った。成績は下降したが、心は折れず、早出特打にも参加。前日27日は休日返上で汗を流した。周囲の助言に耳を傾けながら、バットを振り込んだ成果は表れ始め、21日の巨人戦で5号ソロ。「自分の特徴でもあるので」と持ち味の右方向へのアーチで復調を印象づけた。

この日は盟友のオースティンが2軍で実戦復帰した。試合前に電話で会話。復帰初戦に本塁打を放ったことを聞き「オースティンくらいの選手だったら、誰も驚かないよ」と笑顔で話した。1軍、2軍と舞台は違っても、今季初の“アベック弾”でチームに明るい話題を届けた。【久保賢吾】

▽DeNA三浦監督(ソトの3安打3打点の活躍に) 打撃の面で苦しんで、打開しようとしているところでいい形でヒットとホームランが出て、ソトらしい打撃だった。

▽DeNA大貫(7回2失点で今季5勝目) 先制されてしまって、(2回以降は)もう開き直って、嶺井さんのリードについていくだけだと思って、一生懸命腕を振った。