西武辻発彦監督(63)が監督通算400勝を達成した。

4時間16分、延長11回の末に5-4。前日に続く4時間超えの試合に連勝し、節目に到達した。「(事前に)広報から言われていたけど、さっぱり本当に頭に1ミリもなくてさ。忘れていた」。目の前の試合に勝つことに集中していた。試合後も選手がベンチから引き揚げない。普段と違う雰囲気に思い出した。記念ボードを源田から笑顔で受け取った。

11回。決勝点をプレゼントしてくれたのも、大切に育てた選手だった。就任1年目の17年、正遊撃手に抜てきした当時新人の源田が三塁打でチャンスを演出。タイムリーを放ったのは、一流の捕手としての高み、そして人間的にも成長を促してきた森だった。「本当にみんな。選手に感謝しかない」と目尻を下げた。

指揮を執って6年目。18、19年と連覇。その時は夏に強かった。「本当に思い出してさ」。2位楽天と0.5差。Vには欠かせない、夏の勢いが生まれる予兆も感じる1勝になった。

▽西武森(11回に決勝の中前適時打)「源さんが三塁打を打ってくれて前に飛ばせば何かあると思って打席に入った。前進守備でなかったら、内野ゴロでしたし、自分だけの力じゃない。みんながつないでくれた」

▽西武山川(6回に左中間席へ25号ソロ)「久しぶりの感触。最近の本塁打の中でも一番の手応えだった」

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