日本ハム清宮幸太郎が初のシーズン2ケタ本塁打で、同期田中の初白星に花を添えた。2回の先頭で、98キロのスローカーブを右翼席中段へ運ぶ10号先制ソロ。左腕から連夜のアーチで3年ぶり3度目の2戦連発とし「自分の打撃ができていれば右も左も関係ない。その辺は自分のスイングできてきているかな」とうなずいた。

試合前、田中からは「打ってくれ」と祈られていた。昨季は2人そろって2軍生活。清宮は「今年の瑛斗がすごい良くなっているのは知っていたので、いつ(1軍に)来るんだろうって、すごい楽しみにしていた。こうやって瑛斗が投げる日にしっかり援護できて幸せっすね」と喜んだ。

ビッグボスからは活を入れられていた。「追い込まれても、彼はホームランバッターなので初球の心構えで、空振りしても堂々と帰ってきなさい。当てにいくスイングしても良くないよってことは伝えました。そしたら、やってました。しっかりやってました」と新庄監督。この日は七夕。清宮はシーズン30発とともに、「2人とも、まだいい思いはしてこられなかったので、ここから巻き返したい」と、同期コンビそろっての活躍を願った。

▼日本ハム清宮が18年8月21、22日ソフトバンク戦、19年8月21、22日西武戦に次いで3年ぶり3度目の2試合連続本塁打。18~20年に3年連続7本塁打だったが(21年は1軍出場なし)、プロ初の10号に到達した。今季の10本は全てソロ本塁打。1号からソロ本塁打を続けたケースは、02年浜中(阪神=15号まで)09年内川(横浜=14号まで)21年荻野(ロッテ=10号まで)などの例がある。

▽日本ハム近藤(3回、決勝点となる右中間適時二塁打)「先制した後、すぐ追いつかれていたので、何とか後ろにつなごうという気持ちでした。最高の結果になって良かったです」