阪神が首位ヤクルトに完封勝ちした。エース青柳晃洋投手(28)が3安打に抑え今季2度目の完封勝利。リーグ単独トップ9勝目を挙げた。打っては11安打8得点。初回に佐藤輝明内野手(23)の右越え三塁打で先制すると、6回には近本光司外野手(27)が今季1号の2ラン。7回は打者10人で5点を奪った。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。

 

-青柳がすごいとしか言いようがない

矢野監督 まあそうやね、もちろん素晴らしいし。でも、ある意味、今シーズンもこれぐらいやってくれるっていうのは別にびっくりすることではないと思うんで

-低めの制球や緩急も

矢野監督 逆にずっと(相手が)左を並べてくれることで、左の抑え方っていうのを逆に覚えられるような。試合の中でずっとこう、練習っていう言葉はちょっと違うかもしれんけど。ずっと左打者と対戦する中で『あぁ、こういう感じで抑えれば』というところを身に着けてきたことが、ここにつながっていると思うので。デッドボールはちょっともったいなかったけど、まあ完璧じゃない

-捕手目線で見ても、(4月22日に続き)神宮で2戦連続完封というのは

矢野監督 だから今日も飛球がなかなか上がってなかったよね、うん。だから(8回2死で奥村が打って)久しぶりに左翼に(飛球が)上がったら『うわ、久しぶりやな』と思ったけど。。それぐらいボールを動かしたり、緩急であったり、コーナーを使えているからこそと思う。ホントに素晴らしいとしか言いようがないです

-近本は記録が途切れた翌日の本塁打

矢野監督 そうやね。ノーヒット、ノーヒットとなると、“せっかく30(試合)も打ったのに”と何かちょっと気持ちが難しいけど。ある意味、明日からまた普通に打席に立てるし。ちょうどベンチで“チカ、ゼロやぞ、ホームラン。ここらへんで打たへんかな”と言ってたら、ボカンと打ってくれたから。本当に効果的なホームランやったし、本人的にもリスタートというか、そういう気分のいいものになったと思うんで。そういう意味ではまた明日から、走者に出てもらって、かえす打撃もしてもらえたらと思います

-ここまで近本の本塁打がなかったことは心配していたか

矢野監督 う~ん、まあ強く大きく振ったから本塁打が出るわけじゃないんだけど。本人の意識の中でどうしても安打を打つことが自分も一番やりたいことっていうところもあるし。目指しつつ取り組んでいたっていうのはあると思うんで。もともと本塁打を狙いに行って本塁打を打つとかじゃないと思うんだけど。心配とかそんなんはないけど、そういう意識がそうなってたんかな、ぐらいには思うけど

-3番の置いて走者をかえす打撃が大きい

矢野監督 そりゃ大きいけど、それは狙って打つっていう打者じゃないんで。そらもちろん、これからも…かえす打撃も長打っていうのも結局、さっき言ったように狙って打ってるわけじゃないから。結果的にそうなるっていう。それがもっと持ち味っていうか。狙うって感じじゃないと思うね。近本の打撃をやった延長線上にそういうものもあるっていうことだと思っている

-佐藤輝の先制打にダメ押しと、いい形で試合を運んだ

矢野監督 まあ、でもチカの本塁打でね。あれが効果的なところで出てくれたんで。あと向こうのミスもあったけど、そういうところにもつけこんでというのはできたし。みんなそれぞれがヒットをね。誠志郎(坂本)は打ってないのかな。それ以外が打ったと思うんで。そういうところではみんながノッていける。誠志郎もその守りでっていう仕事もできたと思うし。初戦をいい感じで取れたので、なんとか明日いきたいと思います

-島田の6回のセーフティーも大きかった

矢野監督 そうやね。いいタイミングで2ボールからやったというのはよかったと思うし、適時打も良かったと思うし。まだまだ、いろんな失敗やミスもあっての選手なんでね。そういうところは、俺らも背中をどれだけ押せるのかというのが仕事。良い時も良くない時もあるけど、良いことを増やしていってくれるような、そういう試合の状況や空気を読めるような選手になっていってくれたらなと思います

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