阪神が延長戦の末、勝ち越しを許して5位に転落した。連勝は3で止まり、勝てば初の2位浮上という絶好のチャンスを逃した。さらに、今季甲子園での中日戦は6戦全勝だったが初めて敗れた。

右肘手術から復帰して2戦目の才木浩人投手(23)が6回1失点と好投した。2回の失点も失策が絡んだもの。自責点はなかった。復活星を挙げた3日の中日戦(ナゴヤドーム)も5回無失点。復帰以来、11イニング自責0を続ける。

延長11回では阪神ラウル・アルカンタラ投手(29)が1本塁打を含む2安打2失点で1回を投げきれず途中降板。9回に近本の“神走塁”で同点に追いつき、今季11度目の延長戦。11回にマウンドへ上がったが中日先頭のビシエドに右翼フェンス直撃の二塁打を浴びると、石垣の犠打で1死三塁で三ツ俣に決勝犠飛を打たれて勝ち越しを許した。

さらに、途中出場の平田に152キロの直球を完璧に捉えられ、痛恨のソロを浴び、矢野監督から交代を告げられた。右腕は15日の同戦で勝利の方程式の一角として7回に登板。無安打無死点で抑えていた。

打線が若き右腕を援護できなかった。中日大野雄大(33)とは今季5度目の対戦だった。5月6日には延長10回2死までパーフェクト投球を許す天敵。7回のうち6イニングで安打を放ちながら、すべて単発。つながりを欠いた。11回の攻撃は2番から始まる好打順だったが、あっけなく3人で終わり球場にため息が響いた。

▼阪神は前日15日の3位から、1日で5位まで後退した。巨人が敗れたため、勝てば今季初の2位に浮上できた試合だった。Bクラスは14日の4位以来。5位は13日以来3日ぶりとなった。

▼阪神は5月14日DeNA戦から続けていた土曜日の連勝が8で止まった。この間7試合で先発に白星がつくなど安定した試合が続き、今回も才木が好投したが、勝利につながらなかった。

▼阪神は今季の延長戦では2勝7敗2分けと、苦戦が続いている。

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