1軍の戦力として前半戦を駆け抜けた日本ハムのルーキーコンビ、ドラフト8位北山亘基投手(23)と同9位上川畑大悟内野手(25)が、4つのテーマでここまでを振り返った、印象に残った試合やビッグボスこと新庄剛志監督(50)について、さらには29日から再開する後半戦に向けた思いを語った。【取材・構成=田中彩友美】

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<1>印象に残っている試合

北山(=2試合連続でサヨナラ被弾した5月24、25日ヤクルト戦) 仲間からの声掛けだったり、ビッグボスやコーチ陣からの励ましやサポートをすごく感じました。ファンの応援も、あらためて支えや素晴らしい環境でやらせてもらっていると再確認しました。野球を続けている限り一生忘れないと思うので、あの時の感謝の気持ちやありがたさを忘れずにやっていきたいです。

上川畑(=大野雄と柳の変化球に驚かされた6月10、12日の中日戦)これが本当のプロの一流の球なんだ、と感じました。他の投手もすごいんですけど、そのときは特に感じました。大野さんはツーシームとフォーク。柳さんはチェンジアップが全然合わなくて。それは一番印象に残っていますね。

<2>課題と収穫

北山 コンディションを整えることは得意な方なので、ある程度キープして出来ているんですけど、精神的なタフさは必要。それは経験していくうちに身に付くと思うので、焦ってはいません。結果も残しつつ、1年間ケガせず投げられるようにしたい。

上川畑 自分で言うのはなんですけど、もともと直球は得意な方で、ある程度打てているのは今のところはいいのかなと思います。あとは変化球の決め球を打つのは難しいと思うんですけど、しっかりファウルで逃げたり、ボール球をしっかり見送ったり、もっと磨いていかないといけないです。

<3>ビッグボス

北山 開幕投手として、日本中が注目しているような中で投げさせてもらったのは、これ以上にない経験でした。あのときの経験があったからこそ、クローザーをさせてもらったときに比較的落ち着いて投げられた。そういうところは良かったかなと思います。

上川畑 初本塁打(6月26日ソフトバンク戦)のとき、アドバイスをいただきました。現役時代は派手なことでファンを喜ばせていて、引退されてからはバラエティーの印象。いざビッグボスになって、結構ふざけているイメージはあったんですけど、すごい緻密に考えて野球をやっているんだなと思います。

<4>後半戦へ向けて

北山 常に戦力として1軍にいられるかは、正直まだ分からないですけど、1日1日を精いっぱい過ごして、この前半戦で得た経験や、つかんだ流れはもちろんあるので、それを生かしつつ後半もより一層成長できるようにしたいです。

上川畑 守備ではチームの核となるような働きをしないといけない。そうしていかないと多分レギュラーにはなれないと思うので、そこが最優先だと思います。やっぱり評価されるのはバッティングだと思うので、少しでもヒット1本でも打てるように積み重ねていきたいなと思います。