怖いものなしに力で勝負した。巨人3年目の京本真投手(20)がプロ初登板した。4点ビハインドの6回から2番手で出番を託された。いきなりヤクルト村上と対峙(たいじ)。初球は149キロ直球を真ん中高めに投げ込んだ。コースは甘い。村上に強振されたが、力で勝った。左中間への大きな飛球もフェンス前で失速し、左飛に抑えた。続くサンタナは150キロ直球で見逃し三振、山田は148キロ直球で遊ゴロに封じた。

3者凡退に抑えると、グラブを何度もたたいた。明豊(大分)では3年春の甲子園で準優勝したが、21年育成ドラフト7位で入団。2軍で過ごした昨季は、杉内コーチとフィジカル強化に励み、体重は5キロ増の88キロとなり、球威が格段にアップ。投じた11球中、9球が磨いてきた直球だった。ベンチに戻ると、成長を支えてくれた杉内投手コーチから渡された記念のボールを、大事そうに見つめた。

ヤクルトに2連敗で迎えた試合は苦しい展開を強いられた。先発赤星が初回無死一、二塁から先制3ランを浴び、8球で3点を先行された。赤星は3回にも村上にソロを被弾し、5回7安打4失点で降板。負ければ貯金を吐き出す一戦で、流れを変えるべく若武者が腕を振った。【上田悠太】