12球団の臨時の実行委員会が28日に行われ、29日と30日のDeNA-巨人戦(横浜)の延期を決定した。

巨人は19日から選手、首脳陣、スタッフの計77人が新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。残り1枠だった支配下選手に育成の勝俣翔貴内野手(25)を登録して野手を増員したが、1軍でプレーが可能な野手は10人で、内野手は3人のみ。27日から一部の療養期間あけ選手が個人練習を再開させたが、チーム編成はいまだ厳しい状況だった。31日の同戦の実施可否については29日に両球団で協議する。

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後半戦の開幕前日に、延期が決まった。臨時実行委員会で、コロナ禍の巨人は29日からのDeNA3連戦のうち最初の2試合の延期を申し入れ、他球団から了承された。これで前半戦最終カードの予定だった22日からの中日3連戦(バンテリンドーム)に続き、5試合連続での延期となった。

試合実現に向け、できる限りの策は講じてきた。支配下選手69人中38人が陽性判定を受けたことから、この日、2軍で今季は無安打ながら三塁手を主戦場とする育成の勝俣を、支配下のラスト1枠を使って登録した。それでも1軍で出場可能な選手は捕手2、内野手3、外野手5の計10人で、一塁手はゼロ。チーム編成が厳しい状況から抜け出せなかった。

27日からの2日間で、療養期間を終えた計17選手が個別練習を再開。球団は、練習でそれぞれの状態を確認した。17人のうち内野手の8人がリーグ再開初戦に出場できるかを慎重に検討した結果、まだ難しいとの結論に至った。5位からの巻き返しを図る巨人の後半戦の開幕日は、いまだ不透明だ。【浜本卓也】

◆現時点での巨人の出場可能野手

【捕手】小林、萩原

【内野手】吉川、広岡、勝俣

【外野手】ポランコ、石川、岡田、重信、ウォーカー

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