予定の8試合のうち4試合が成立、雷雨のため2試合が中断、2試合が中止となった。

初出場の行田(関東連盟)が3-0で白山(東海連盟)を破り、ベスト8入りした。175センチ、80キロ台のエース馬場佑樹(3年)が直球と変化球をていねいに投げ分け6回無失点。打っても2本のタイムリーを放った。最終回は河嶋玲凰(3年)が締めくくる必勝パターンで快勝した。

雷雨で2度中断したが、ベンチは初体験の神宮球場を楽しみ、リラックスムードだったという。馬場は「初出場で神宮やれればいいなと思っていたので、自分もチームもテンションがどんどん上がっています」と話した。3年生は10人で、都心のビッグクラブに比べると小所帯を率いる茂原浩一監督は「私が選手に勝たせてもらいました。馬場はよく投げたし、普段以上によく打ってくれた。河嶋も悔しい経験をしながら、成長してくれた。3年生は春ごろから一気に成長してくれた。選手をたたえてやってください」と喜んでいた。

札幌大谷(北海道連盟)が姫路西(関西連盟)を14-0で4回コールド勝ちし、初めて8強入りした。2年連続5度目の出場で、1回戦で海老名を破り、初めて初戦突破した。2回戦は春夏全国制覇を目指した世田谷西と対戦。タイブレークにもつれた激闘を5-4で制した。

そして、神宮球場で迎えた姫路西戦。投手陣の疲労を考慮して先発した控えの中村聖太(3年)が3回1安打無失点と好投。打線は初回から活発で4回に8点を一挙に8点を挙げて14点を奪った。瀬尾心之介主将は(3年)は「ベスト8はうれしい。このまま凖決勝、決勝まで行きたい」と胸を張った。

チームは札幌大谷中学の硬式野球部でリトルシニアに加盟。系列高校の札幌大谷は今夏、甲子園に初出場した。五十嵐友次郎監督は「間違いなく、甲子園出場が刺激になりました。今の高校3年生が3年前のこの大会で、取手に初戦敗退した悔しさから『このメンバーで甲子園に行こう』と目標に掲げて実現したんです。その姿を見ているこのチームは、おとなしいけど粘り強く戦えるチームになりました」とナインをたたえた。

そのほかの試合結果は下記の通り。

▼世田谷西TC7-3調布▼青森山田7-6川崎中央

5日は中断した取手-北摂(大田)を3回表から、五條-東練馬(神宮)を4回表から、特別継続試合として再開。中止になった東北楽天-瑞穂(大田)、札幌新琴似-佐倉(神宮)を行う。準々決勝以降は1日ずつ順延となり、決勝戦は8日に埼玉・所沢航空記念公園野球場で行う。