巨人大勢投手(23)が5日、川崎市のジャイアンツ球場の2軍練習でシート打撃に登板した。新型コロナ感染による療養期間が明けてから、初の実戦形式でのマウンド。秋広、菊田、山瀬、育成の伊藤海を2巡、打者8人を相手にスライダー、フォークを交えて23球を投げ込んだ。

序盤は4安打を浴びたが、変化球を多めに試投した。伊藤海を直球で空振り三振に斬ると、菊田を変化球で投ゴロ。最後は山瀬から外角低め直球で見逃し三振を奪った。

前半戦はリーグトップタイの25セーブをマークした。結果的に前半戦最終戦となった7月20日ヤクルト戦の試合前に新型コロナ陽性判定を受けた。今月2日から4日までは、東京ドームでの1軍の試合前練習で調整してコンディションを整えてきた。

首脳陣はケガ防止を念頭に置き、復帰時期を慎重に見極める。桑田投手チーフコーチは3日阪神戦後に「(復帰を)慌ててケガしてシーズンを棒に振ることだけは避けたい。最速を目指しつつ、しっかりとステップを踏んでいくことを考えています」と説明。実戦形式の投球へとこぎつけ、1軍マウンド帰還を視界に捉えた。【小早川宗一郎】

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