西武松本航投手が、「逆夏男」を返上した。初回2点失う立ち上がり。「初回のフォアボールを足掛かりに先制点を与えてしまったことは反省点です」。それでも直後に5点の援護を受け立ち直った。「自分もその流れに乗ってテンポよく投げよう、と2回以降は気持ちを切りかえることができました」。4回は3者連続三振に打ち取り、5回も3者凡退。6回途中で降板も、プロ4年目にして8月初勝利となる今季6勝目を収めた。

不思議と、真夏に勝てていなかった。3月から11月の月別では唯一8月が未勝利。夏場の対策には「睡眠不足にはならないようにしています。あとは水分を小まめに、汗かきやすいので。のど乾く前に飲んだり、早く寝たりとかしてます」と余念がないのに、なぜか8月に勝てない。前回登板、涼しくてドームの札幌での日本ハム戦(11日)でも好投を見せ、延長10回まで投げながら、サヨナラ打に屈した。

この試合でも6回、先頭から連続四球でピンチを広げ、途中降板。「点差もあったので、もっと落ち着いて投げるべきでした。少し自分の中で焦ってしまったところもあったかな、と思っていて、これも反省点です」。それでも最後は継投で逃げ切り、真夏の白星をようやく手にした。