楽天則本昂大投手(31)が、今季最短3回でKOされ、今季8敗目を喫した。1・5差で追う2位ソフトバンクとの一戦。「一生懸命投げてチームが勝てるように。どんな形でも勝てるようにしたい」と闘志を燃やしたが、厳しい立ち上がりとなった。

1回先頭今宮から3連打を浴び、いきなり無死満塁のピンチを招いた。1死後、野村大に右翼へ2点適時打を浴び、先制点を献上。2死満塁では谷川原に右翼へ2点適時二塁打を放たれ、初回に打者一巡で一挙4点を失った。2回は6球で3者凡退とするも、3回にさらに2失点。3回9安打6失点で降板。3回の攻撃時には、太田に代打田中貴が送られ、バッテリーごと入れ替わった。

則本は76球のうち、直球は22球のみ。直球は最速150キロが1球だけだった。140キロ台と、持ち味の力強い投球が鳴りを潜めた。変化球で攻め続けたが、ソフトバンク打線につかまった。マウンド上では、終始険しい表情だった。

4回から2番手で登板した石橋も崩れ、6回時点ですでに今季ワーストの13失点。序盤から大差をつけられた。

夏の甲子園で優勝した仙台育英はこの日、宮城野校舎で優勝報告会を行った。楽天生命パークとは徒歩5分ほどの距離。仙台市民が歓喜で沸いた数時間後、ため息が漏れるナイターとなった。

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