北海道6大学野球(27日、苫小牧・とましんスタジアム)と札幌6大学野球(28日、札幌円山)の秋季リーグがそれぞれ開幕する。

北海道6大学は北洋大が20年秋以来の優勝を狙う。最速146キロのエース右腕後藤晟(じょう)投手(4年=松本国際)が大学最後のリーグ戦へ気合をみなぎらせている。「これまで自分の思うようにはプレーできなかったが、最後の集大成なのでそこに懸ける思いは強い」と語気を強める。

昨春のリーグ戦で右肘靱帯(じんたい)損傷のケガを負い、シーズン中はほぼノースローで過ごした。21年12月にPRP療法と呼ばれる自身の血液中に含まれる血小板を利用した治療を受け、今年2月ころから投球を再開。春季リーグ戦で公式戦復帰したが、チームは東農大北海道に3季連続優勝を許した。

憧れる3歳上の先輩、日本ハム伊藤大海投手(24)は2年連続の2ケタ勝利を目前にするなど、活躍している。「目指しているのが大海さん。どんどん離されていってる気はするけど、やっぱり刺激になる」。変化球の握りなどアドバイスももらいながら、レベルアップを目指してきた。

27日の開幕戦では先発を託される可能性が高い。「最後は後悔のないように、自分の思った球を投げて、弱気にならず、打倒東農大で頑張りたい」と闘志を燃やした。【山崎純一】

◆22年北海道6大学秋季リーグ1部 第1節は27、28日に苫小牧・とましんスタジアムで行われる。27日は北洋大-北海道教大旭川(午前8時30分)、函館大-旭川大(午前11時)、東農大北海道-帯広畜産大(午後1時30分)。第2節は9月3~6日まで行われ、最終第5節は9月24、25日を予定。とましんスタジアムのほか、網走呼人、あいべつなど7球場での開催を予定している。