プロ野球選手会は31日、日本野球機構(NPB)と事務折衝を行い、今オフからの導入を進めている「現役ドラフト」の規定について、大筋で合意した。森忠仁事務局長は「前回の事務折衝で投げていた部分の回答をもらった。規定は、大筋で合意できる内容だった」と話した。今後、9月の実行委員会でNPB側が詰めた内容を選手会が了解すれば、今オフからの実施が正式に決まる。12月中旬に開催する。

「現役ドラフト」は、出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化する制度。各球団2人以上の対象選手を選び、全球団で選手の入れ替えが起きるようにする。以前から議論は進められていたが、一部球団の反対やコロナ禍で協議が止まっていた時期もあった。森事務局長は「かなり時間がたちましたけど、やっとスタートできるかなという感じ。あとは球団からどのような選手が出てくるかが、一番注目したいところ」と話した。

事務折衝では、選手会に登録されている約900人の代理人に対し、選手会が9月1日より研修を実施することも報告された。球界のことを理解してもらうのが目的。