阪神近本光司外野手(27)が、今季2号ソロを含む4安打と大暴れだ。

初回に中前打、3回に左前打を決め、迎えた1点リードの5回1死の第3打席。広島野村の141キロを引っ張り、鋭いライナーで右翼席へ放り込んだ。甲子園の大型ビジョンには打球速度166キロ、打球角度22度、飛距離119メートルと表示された。

2ボールからの強振に「打者有利のカウントだったので狙い球を絞って、しっかり強いスイングをすることを心がけました。頑張って投げている才木を援護することができてよかったです」とうなずいた。

7月8日のヤクルト戦以来、約2カ月ぶりの本塁打で、今季13度目の猛打賞も決めた。8月に新型コロナ感染で離脱後、初アーチだ。

勢いは止まらない。リードを4点に広げた6回1死一、二塁。島内の速球に詰まりながらも、飛球は三塁坂倉の頭を越えポトリと落ちた。遊撃内野安打で、今季初の1試合4安打を決めた。今季136安打は、この時点でヤクルト村上に並びリーグトップ。打率も3割に乗せた。2年連続最多安打へ向け、猛スパートに入った。