西武先発の松本航投手が、ソフトバンク東浜との投げ合いに屈した。立ち上がりから快投を見せ、1回、3回、4回を3者凡退。4回まで互いに0行進も5回に崩れた。

先頭の今宮に対し、粘られながら7球目の直球を左翼席へ運ばれ、先制を許した。6回には2死三塁でデスパイネに左前適時打。これも直球だった。7回には適時失策なども絡み、6回1/3を投げ6安打4失点で途中降板。5敗目を喫した。

松本は「今日は入りも良かったですし、調子自体は悪くなかったのですが、そのリズムが続かなかったです。自分の中でもまだ整理しきれていない部分があります」と吐露。気持ちの入った序盤だけに、中盤の内容を悔やんだ。「やはり先頭を取るのは大事だと思いますし、先頭を出してしまうと点につながってしまうとあらためて実感しました」と反省を口にした。

先制アーチを打たれた今宮には、第1打席と第3打席では三振を奪っている。「ホームランを打たれた5回はカウントを悪くしてしまって打たれたので、6回ではカウントを有利にして進められた結果、三振に取れたのは良かったと思います」と、課題は十分理解している。

降板後、ベンチでゲキを飛ばした辻発彦監督(63)は「松本はいつも以上に気持ちは入っていたと思うよ、それだけの球を投げていたしね。だからそこで打線との兼ね合いだからさ、先に点が取れたら変わっていたと思う。松本がもう1つ上にいくには、攻めきるというかね、大胆さがもう1つ。慎重になるのはわかるけどね」と期待を込めた。

▽西武佐藤(8回に6月以来約3カ月ぶりに登板し1安打無失点)「しっかり腕を振って投げるということは、ファームで練習してきたことなので、それがマウンドでできたのは良かった」

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