巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(86)が都内の病院に入院したことが6日、分かった。病状などについて、球団関係者によると「救急車で搬送されたのは事実ですが、病状等の情報は入っておりません」という。命にかかわるような状況ではなく、診断の見通しが立つまであと数日かかるとの説明を受けているとのことだった。

現役時代は「ミスター」の愛称で活躍。王貞治氏との「ON」で65~73年の巨人の「V9」に貢献。引退後は指揮官としても野球界を大いに盛り上げ、04年アテネ五輪では日本代表の監督を務めたが、本番直前の3月に脳梗塞を患い、本番では指揮を執れなかった。

今も右半身にまひが残っているが、懸命なリハビリを継続している。昨夏の東京五輪では、王氏と松井秀喜氏と開会式の聖火ランナーを務めた。

巨人戦やジャイアンツ球場にも精力的に足を運んでいる。昨年には不振でファームで再調整をする中田や丸らに直接指導を行った。今年も東京ドームでの巨人戦を熱心に視察している。6月3日にはロッテとの交流戦が行われる東京ドームを訪問。今後の日本球界を担うロッテ佐々木朗を激励し、握手を交わした。最近では、8月20日の巨人阪神戦(東京ドーム)を観戦していた。