ヤクルトは、自力で優勝マジックを減らすことは出来なかった。

塩見が初回、通算5本目となる先頭打者本塁打を放ち先制。2点を追う4回には、先頭の村上が歴代5位タイのシーズン54号ソロを放ち、追い上げた。だが、直後の5回、1死から先発石川が3連打で1点を失い降板。2番手の大西は中田に3ランを浴び、さらに点差を広げられた。

先発が早い回で崩れる負けパターンが出てしまった。

10日の広島戦では、サイスニードが3回途中9失点で大敗。11日のDeNA戦こそ、エース小川が7回無失点で勝利したが、12日のDeNA戦は原が4回5失点で連勝ならず。4回の1イニングだけで5失点した。高津臣吾監督(53)は「先発がビッグイニングを作られてしまうと、追いかける方はすごく難しくなってしまう」と嘆いた。この日も同じような展開だった。

残り試合数とゲーム差を考えれば、ヤクルト優位は変わらない。だが、先発が試合をつくることができなければ、いくら打線が奮起しても勝利は遠くなる。14、15日と2日続けて試合がない。16日から再び連戦。先発陣の頑張りが不可欠だ。

【関連記事】ヤクルトニュース一覧