阪神佐藤輝明内野手(23)が下克上日本一を誓った。

「目の前の試合を勝ちにいくのはチーム全員が言っていること。頑張って、最後は日本一になれたらなと思います」。甲子園の室内練習場で打撃練習を行った大砲は、全身から気合をほとばしらせた。

2年目の今季は開幕から4番を任され奮闘したが、後半戦は89打席連続ノーアーチなど壁にぶつかった。打順も9月6日のヤクルト戦から6番に降格。この日の練習前は井上ヘッドコーチと数分間話し、「最後やから頑張れ」と背中を押されたが、本人も残り6試合に期するものがる。

17日の巨人戦で90打席ぶりにアーチを描くなど、復調の兆しは見えている。球団では1969(昭44)~70年の田淵幸一以来、2人目となる新人から2年連続の20本塁打まであと1本。左打者で達成すれば、球界初になる。確実性を増した今季は二塁打がリーグトップで、チーム唯一の全試合出場も続けている。

CS進出へ背番号8の活躍は不可欠だ。20日DeNA戦は今季カード別最多6本塁打の好相性。バットでチームをけん引する。【三宅ひとみ】