DeNAは同点の3回、阪神青柳からもらった再三のチャンスをものにできなかった。

まずは無死一塁。投手の上茶谷は当然、バントの構えをした。だが、青柳の制球が定まらず四球。労せず得点圏に走者を進めた。ところが、続く桑原がバント失敗。捕手のすぐ近くに転がしてしまい、三塁封殺で送れなかった。

それでも、すぐに次のチャンスをもらった。1死一、二塁となって神里が四球。またも労せずして三塁へ走者を進めた。ところが、続く佐野が投ゴロ。これでは生還できない。投-捕とわたり2死。一塁送球で併殺…とはならなかった。青柳の本塁送球がすっぽ抜け、本塁の封殺のみで免れた。まだ2死満塁。好機は続いた。しかし、ここで4番の牧が三ゴロ。3者残塁で勝ち越せなかった。

これだけ青柳がミスを犯しながら、得点を奪えなかった。勝負の9月。首位ヤクルトも波に乗れないが、DeNAもお付き合いしてしまっている。試合前、三浦監督は「いつも一緒ですよ。1試合1試合、全力で目の前の試合に、どうやって挑んでいくか」と言った。目の前の好機を逃していては、上昇気流に乗るのは難しい。【古川真弥】

【関連記事】DeNAニュース一覧>>