<東京6大学野球:慶大9-1東大>◇第2週第2日◇21日◇神宮

慶大は、エース増居翔太投手(4年=彦根東)が好投し、今季初白星。増居は通算12勝目を挙げた。東大は1勝1敗となり、17年秋以来10季ぶりの勝ち点獲得を目指して27日以降の3回戦に臨む。

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先発したエース増居が、チームの今季初白星を引き寄せた。序盤は走者を背負う場面が多かったが、緩急をつけて的を絞らせなかった。3回無死一、三塁のピンチで2者、緩い変化球で連続三振。暴投でピンチを広げたが無失点でしのいだ。17日の東大戦ではリリーフ登板し3回1失点。雨天のため2回戦が3日順延し、しっかり調整した。「(試合の)前半は連打もあったけど、そこで粘りきったことが後半につながった」。現役最多12勝を飾った。

春は4勝を挙げたが「試合をつくれなくて、自信がなくなってしまった」。夏の間は、週2~3回シート打撃に登板し、ブルペンでも打者に立ってもらって投球。「おびえないで、打者に向かって投げること」をテーマに掲げて技術も心も磨いてきた。プロ志望届はすでに提出。「先発として試合をつくって、リーグ優勝したい」と見据えた。