立大が今季初先発の池田陽佑投手(3年=智弁和歌山)の好投を生かせず、0-0で引き分けた。

池田は今春の開幕戦(対法大)以来となる先発だった。140キロ台後半の速球にカットボール、ツーシームを交え、散発6安打で慶大を無失点に抑え込んだ。自身初の完投になった。

池田は「力感、キレがあった。ロング(イニング)も行けるという手ごたえはあった」と振り返った。春は腰痛もあり、満足な投球ができなかった。そこで「ムダな球をなくそう」と制球力を意識した投球練習を続けてきた。今季から投げ始めたツーシームも投球の幅を広げた。

溝口智成監督(54)は「危なげない投球でした。9回をこういうピッチングは初めて。そこが成長だと思います」と評価した。