ベテランの一打が先制点を生みだした。西武栗山巧外野手がしぶとく落とした。4回1死満塁のチャンス。ソフトバンク千賀の低めに落ちきらなかった139キロフォークを逃さずに捉えた。初球を中前適時打とした。「いいチャンスで回ってきたので自分もつなぐ気持ちでいきました」。さすがの勝負強さを発揮した。

4回1死までは、立ち上がりから飛ばす千賀に打者10人パーフェクトに封じられていた。150キロ台後半の速球とお化けフォークに制圧されていた。しかし、源田の中前打を皮切りに、森も中前打、山川も四球で続いた。最初の得点機を貴重な先取点につなげた。

負ければ、ソフトバンクが優勝を決める試合。目の前での胴上げを阻止すべく、また3位からの下克上を目指して挑むCSに向けても、いい流れをもたらすべく、21年目の男のバットが光った。

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