慶大がリーグ史上4回目の毎回得点で、東大に快勝。勝ち点を2に伸ばした。

初回から圧倒した。2死からドラフト候補に挙がる東大・井沢駿介投手(4年=札幌南)から4連打に3四球で5点を奪い打者一巡の猛攻でノックアウト。2回には、広瀬隆太内野手(3年=慶応)が「今日の試合を勝ちきるために、チャンスメークをする。それだけでした」と、内角の直球を右翼スタンドへ運ぶソロ本塁打。主砲の一打に打線は活気づき、リーグ記録にあと2本と迫る先発全員の計24安打20得点を挙げた。

8回には元プロ野球の前田智徳氏を父にもつ前田晃宏投手(1年=慶応)が中継ぎで登坂し、1回を投げ2安打2失点のほろ苦デビュー。「父に、ダメでした…(笑い)。反省します、と報告します」と苦笑いした。

第1戦を3-4で落とし、1勝1敗として迎えた3戦目。選手たちは東大戦に備え練習を積んできた。堀井哲也監督は「負けられない試合。総力戦で全力を尽くすだけ。ものにできたのは大きい。引き続き、目の前の1戦に全力を傾けたい」と話した。

リーグの毎回得点記録は71年秋、慶大-東大2回戦、90年春、法大-東大1回戦、21年春、明大-東大2回戦以来となる。

▽東大・松岡泰希主将(初勝ち点に挑んだ試合が毎回失点の大敗に)「期待されていたと思うんで、初回からあんなゲームをして申し訳ない。勝ちたいならやることをしっかりやる。それができるかどうか」