慶大は、ドラフト候補左腕の増居翔太投手(4年=彦根東)が初完封し、法大に先勝した。

自己最速を更新する147キロをマークしたキレのある直球を軸に、9回を被安打2の無失点。6回1死二、三塁のピンチでは、空振り三振と三ゴロでしのいだ。「先制点を取られないように、それだけ意識していた。7回が最後だと思って全力で投げたけど、意外とまだいけるなと思った。そこからは気合で投げました」と笑顔。

堀井哲也監督(60)は「本当に名実ともにエースとして確立してくれた。後半戦に向けても大きい完封です」と話した。

打線は5回まで法大・尾崎完太投手(3年=滋賀学園)に無安打に抑えられていたが、6回に1死満塁から押し出し四球で先制。さらに1死満塁で、古川智也内野手(4年=広島新庄)がスクイズを決めて1点を追加した。

さらに8回1死一塁で、ドラフト候補の萩尾匡也外野手(4年=文徳)がリーグ通算8号となる2ランを左翼スタンドに運んだ。今春は5本塁打を放ち、今秋も2本目。萩尾は「数字を意識してしまうとダメなので、がむしゃらに。(今秋は)長打がでていなかったので、ここから長打を打っていきたい」と話した。